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刑務官

パーフェクト職業特集〜法律・行政の仕事〜

犯罪者が自分の罪を反省し、立ちなおるための施設として、刑務所・少年刑務所などがあります。刑務官の業務は、そこに入っている受刑者の逃走を防いだり、事故を防止したり、日常を監督したりすること。また、受刑者が社会復帰できるように生活指導をして、更生させるのも仕事のうちです。

刑務官の仕事は、朝、手帳・縄・笛などをきちんと携帯しているかどうか点検することからはじまります。そのあと、夜間の受刑者について担当者からの申し送りを受け、日中は作業につく受刑者の監督や指導をするために、刑務所内にある整備工場や焼き物工場、洗濯工場など担当する工場へ。技術面は専門の技官が教えますが、受刑者の行動は法律にもとづいて決められていて、作業中の私語や脇見も懲罰の対象となっています。他の刑務官と常に状況を確認し合うことが重要です。また受刑者や監房を検査して、逃走用具や反則品を発見するのも刑務官の仕事のひとつ。さらに、日々の受刑生活や出所後についてなど、受刑者のさまざまな悩みに耳をかたむけ、相談におうじることで、罪を反省して再びあやまちを繰り返さないように、受刑者をみちびきます。

刑務官として働くためには「刑務官採用試験」に合格しなくてはいけません。受験資格は17〜29歳未満で、男女にわかれており、1次試験では教養試験・作文試験、2次試験では人物試験・身体検査・身体測定・体力検査がおこなわれます。合格すると、集合研修と刑務所・拘置所での採用面接を経て、刑務官となります。刑務官の階級は、看守、看守部長、副看守長、看守長、矯正副長、矯正長、矯正監と上がってゆきます。収入は一般の国家公務員よりも12%ほど高く設定されていて、東京都の場合は初任給18万円程度、それに各種手当がつきますが、仕事内容の厳しさから考えれば、決して多すぎる額とはいえないでしょう。

あまり知られてはいませんが、刑務官の仕事には死刑の執行もふくまれています。日本には死刑制度が存在しますが、仕事とはいえ、自分の手で人の命を奪わなければいけないのはつらいこと。それゆえに、やめていく刑務官も少なくないそうです。また、刑務官による受刑者への暴行や虐待、不正行為を組織ぐるみで隠そうとした事件も、過去には発生したことがあります。公務員は安定しているから……、といった安易な気持ちではなく、強い使命感と倫理観をもって選ばなくては、刑務官という仕事を長く続けてはいけないでしょう。

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