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海事代理士
パーフェクト職業特集〜法律・行政の仕事〜
最近注目を浴びつつある職業のひとつが、行政書士です。これはシンプルにいうと行政書類の代書を担当してくれる人たち。海事代理士は、この行政書士の仕事の舞台を海に移したものです。仕事の内容としては、おもに船の登記手続きをしたり、船の安全性を確かめるための各種検査を所有者にかわって申請したりといったもの。排水量が20トンを超える船は、船の所有者などをきちんと役所に届けて公表するよう義務づけられているため、船の登録手続きは、海事関係者の間では必須のものです。また、小型船舶操縦士の資格試験のときに、願書の申請や免許の申請を代行するのも海事代理士です。つまり、海運業者にかわって役所に届け出る書類を作り、提出する職業であるといえるでしょう。
海事代理士になるためには、国土交通省がおこなう海事代理士試験という国家試験に合格する必要があります。この試験は筆記試験の合格後、口述試験の受験という二段階で構成されており、それぞれについて6割程度以上の得点で合格できます。試験内容としては、一般法律知識としての憲法や民法、海商法とともに、船舶法などの海事法令まで幅広く出題されるため、受験準備はなかなかハード。学歴や年齢、性別などに関係なく受験することができるため、志望者数は少しずつ増えているようです。
多くの人は、海事代理士の資格を取得後、海事代理士事務所を開業して仕事をしていきます。事務所を開設するためには、地方運輸局長に登録申請する必要があります。ただ、近年は日本の海運会社が所有船舶の籍を外国に置くケースが増えているため、日本籍の船舶が減少し、海事代理士の仕事も減りつつあるという現状も。行政書士との兼業などを考慮すると、経営の安定性が増すことでしょう(もちろん、そのためには別途に行政書士資格の取得が必要となります)。
海事代理士は、合格までに大変な労力と時間がかかるうえ、近年は仕事も減りつつあるという厳しい業界。しかし、仕事を軌道に乗せることに成功すれば、現在でも十分な収入が期待できる、安定した職業だといわれています。新たな船の登録にたずさわるなど、非常に海とのつながりの深い分野。海事関係の法律に興味のある人は、ぜひとも目指してみましょう。
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